紅殻格子の日記(152)  幸せとは?

紅殻格子の日記(152)  幸せとは?

ルナが発情期を迎えたらしく、鳴き声が涸れるほどミャーミャー騒いで困っています。

そりゃ、生き物として最も重要な生存証明なのですから必死です。

切なくなります・・でも家の外に出すわけにはいきません。

申し訳ない思いが溢れてきます。

もし山中で拾わなければ、死んでいたかもしれませんが、生きて子孫を伝えることができたかもしれません。

あの時、家に連れ帰ったのは本当に正しかったのでしょうか?

美月は単純に「助けてあげた」と考えるかもしれませんが、幸せとは一体どういうことなのでしょう?

そう考えると、占い師や宗教家、人生相談など何も考えていないと思いますね。

一体幸せとは?

死なないことなのか、金に困らないことなのか、会社を経営することなのか、家族が楽しく過ごすことなのか、自分の道を究めることなのか・・・

全人類共通の「幸せを測る物差し」がなければ判定することができません。

ルナはどう思っているのでしょうか?

美月はどう思っているのでしょうか?

皆さんはどう思われますか?

答えはないのですから、逆に皆死んでいく時に幸せでいられるのでしょうね。

だから結果的には皆幸せなのです。

「幸せを見つける」と言う言葉は、幸せを意識して現状の苦しみを麻痺させることに他なりませんね。

西方浄土のお釈迦様は仏教ですが、地獄の水先案内人である閻魔様も仏教ですか?

まとまりのない話で済みません。



紅殻格子の日記(151)  ネコパンチ

紅殻格子の日記(151)  ネコパンチ

千葉の山で足が折れた猫を拾って5ヶ月が経ちました。

時の流れは速いものですね。

お陰様でルナは元気に暮らしていますが、我が家に13年住みついているニャンピと言う猫とは未だに諍いが絶えません。

ルナは一緒に遊びたいのですが、激しく動き回る子猫を老猫ニャンピは鬱陶しく思っているようです。

ニャンピ必殺のネコパンチ炸裂です。

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逢瀬に向かう車窓から…美月

今日は俗世界探検です。

花の香りに守られてばかりいると俗物に対する抵抗力が弱るので、たまには敢えて雑菌の中に飛び込むのも良いかなぁ〜と思っております。

でも、以前と比べると息づきが早くなったかな?

千葉の里山は杉の宝庫で、花粉を怖がっていては歩けません。

真っ赤なスカイラインが黄色のドット柄に飾られ、山道をすり抜ける赤豹みたいです。

先週、田舎道を走行していたら、珍しく子供達の姿がありました。

小学校の中学年くらいの男の子達の横をゆっくり通り過ぎると、「あっ、赤い車だ!かっこいい〜」と感激の声をかけられました。

「馬鹿にされているみたいだ」と先生は恥ずかしがっていましたが、軽トラが主流の田舎道で真っ赤っかの車に出会えば殆どの人が驚き怪しみますよね。

ちなみに乗っている私達も、スカイラインとの初めての対面でドン引きしたくらいですからね。

そんなことも遠い日の記憶となりつつあるのも、毎週のように東浪見に連れて行ってもらっているからですね。

馴染む時間は暦を数えて計るものではなく、どれだけ密度の濃い時間を過ごせたかではないでしょうか。

だから私は結婚記念日が嫌いです。

離婚しなければ自動的にカウントされてしまう「結婚して何年」という制度。

節目を祝われて恥ずかしい思いはないのか?

それなら肌を重ねて、互いの愛を激しく求め合った回数で、ゴールド婚、シルバー婚とした方が祝う方もスッキリして良いような気がしますが…(^-^)

今日も私の意地悪心は健在であり、心健やかであれば体も元気です。

皆様、季節の変わり目で体調管理の難しい春待ち頃です。

くれぐれもご自愛くださいね。

では、行ってきます。

美月


先生、ありがとう…美月(^_-)-☆

先生の書いてくれた記事が嬉しくて、自分達のブログなのにウキウキして読んでしまう。

この記事がいつまでも上位置でいて欲しいから、更新するのを止めちゃおうかなぁ〜(^^♪

…とも思ったけれど、

せっかく頂いたありがたい言葉に、感謝の気持ちを残したいから仕方なく更新することにしました(^_-)-☆

先生、本当にありがとう・・・。

こんな私のことを双子のようだと言ってくれて、確かに誕生日は一緒だけど生き方はまるで違っているよね。

ペンの似合う先生と勉強嫌いの私では月とスッポンだと思う。

それでも先生を思う気持ちだけは、月よりも遠く、スッポンよりも、一度噛み付いたら離しません。

ずっと以前のこと、TVのアンビリーバブルという番組で「天国の階段」という話を観た。

不倫の話だったから、先生への思いと重なって鮮明に記憶されているのかもしれないなぁ・・・。

今から60年くらい前の中国の貧しい村で二人は出会った。

女はよその村から来た美しい16歳のお嫁さん。

男はまだ6歳だった・・・でも、その時から彼女に一目惚れしたんだよね。

そして女は26歳の時、夫に先立たれ4人の子供と暮らしていた。

生活は貧しく頼れる者は誰もいない。

そんな時、二人は再会し恋に落ちるんだけど、村には二人の噂が広がり村八分にされてしまうんだよね。

そして二人は子供達を連れて村を出ることとなった。

誰もが心中したものと思った。

中国も日本も当時は同じ、あっ、今もかな・・・不倫はご法度だもんね

村人達には悲恋だけが遠い記憶の中に残った。

でもね、二人は死んでいなかったんだよ。

誰も登らない険しい山で生きていた。

上るのさえ一苦労の山道、男は山の反対側の村に降りられる階段、6000段を作ったんだよ。

家族の生活を支える、天国に上る階段は生きるために作られたんだよね。

そして今も女86歳・・・男76歳・・・山の上に二人で暮らしていると当時の放送で言っていたけど現在はどうなっているのだろう?、

死んでしまえば苦しみから解放されるのかもしれない・・・。

でもね、今ある苦しみ以上に、たとえ相手が死であろうとも、どうしても離れたくないと想えるほど愛せる人に出会えた二人に感動してしまった。

愛する者を殺してはいけないよね・・・心中することは、その人のことも放棄してしまうことなのだからね。

今もどこかで誰かが一人、孤独な死を迎えようとしているかもしれない。

人生にたった一人でいい。

本当の自分を曝け出せる人に出会えたのなら、人は生き方を大きく変えることが出来るのかもしれないと想ったよ。

もちろん私には死を選ばなくてはいけない人達の深い悲しみ、苦しみを理解することは出来ない。

ただね、良い出会いによって救われることがあることを知らずして、この世を、そして大切な命を落としてしまったことを切なく想うんだよね。

私は先生に出逢えて沢山のことを教えてもらった。

もしも出会えてなければ・・・今の私は居ないと想っているよ。

だから、どんなことがあっても先生と生き抜いていきたいと思う。

先生が寅さんの話を書いたので・・・私も一つ。

先生に熊本に連れて行ってもらった際、偶然、旅館のテレビで寅さんの「ハイビスカスの花」が放送されていた。

初めて二人で観れた寅さん映画、それも寅さんとリリーの話でね・・・。

お互いに昔から寅さんファンであっても、現実として一緒に映画を観たことがなかったから嬉しかったことを思い出すよ。

同じ世界を見て、同じように涙が溢れる・・・。

そして、私は先生の流す涙の暖かさに誘われて、もう一人分、泣いてしまった。

感動の瞬間を二人同時に感じられたことが、私にとって素晴らしい旅行の思い出の一つとなっている。

いつも何気ない想い出の中に楽しそうに笑っている先生がいるよ。

だからね・・・先生のことを思うたび、私まで嬉しくなってしまうのだろうね。

美月


紅殻格子の日記(150)  幸せな朝

紅殻格子の日記(150)  幸せな朝

今週も房総一ノ宮町、九十九里浜南端の東浪見へ行って来ました。

サーフィンの東京オリンピック会場、釣ヶ崎海岸に臨む「グランビュー 一ノ宮」の10階に泊まりました。

朝、そのベランダに椅子を設え、美月と二人で海を眺めながらお茶を飲みました。

大きな弧を描きながら遥かに続く九十九里の砂浜と丸みを帯びた水平線、裏山から聞こえる小鳥の囀り、穏やかな陽射しに抱かれながら隣にいる美月と会話を楽しみます。

幸せな時間です。

忙しく名所旧跡を旅するより、私は何よりもこの幸せな時間を愛しています。

人生の最も大切な一時です。

それを伴に楽しめる美月がいてくれるから、桜のつぼみのように幸せは更に膨らんでいきます。

前夜、二人で『男はつらいよ』の第一作を観て泣き笑いしました。

この作品はもう五回以上観ているのですが、二人で観ると毎回違った発見に感動します。

その中でたまたま寅さんの「猫の肉」と言う台詞を受けて、美月と私はほぼ同時に『マクドナルド』と言い合ったのです。

人間の賢さは、「頭脳の回転率×知識量」で決まると思っています。

私は非常に早熟で、小学校の頃から百科事典を愛読し、学習塾に通ったこともなく慶應大学に現役で入りました。

一方美月は高卒で、私の学歴に出逢った頃から負い目を感じていたかもしれません。

しかし頭の回転率は全く同等です。

それは昔から薄々わかっていたのですが、「やはりそうだったか」と改めて嬉しく思いました。

誕生日が同じ同い年、二人とも裕福ではない下町スラムに育ち、どこか世の中を斜に構えて嘲笑う性格です。

双子のように似ているのも、おそらくほぼ同等の能力を持っているからだと思います。

奇跡のような出逢いです。

そして私は内向的で美月は社交的な性格・・二人は同じ磁力を持った磁石のように惹かれあったのです。

美月と出逢えて良かった。

私はグランビューのベランダで海を見ながら、美月という伴侶を得られたことが、人生の何よりの幸せだったと思いました。

極楽浄土


プロフィール

不良老人カップル

Author:不良老人カップル
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(♂) 紅殻格子(べんがらごうし)
1962年8月23日生まれ。
某大手企業に勤めながら官能小説を雑誌に発表する兼業作家。ブログ『妄想の座敷牢』を主宰するも、2012年、妻を亡くし、また自身も食道癌に罹り、文筆活動をしばらく停止していた。

(♀) 美月
1962年8月23日生まれ。
3人の子供と夫を持ちながら家業の役員を務める兼業主婦。ブログ『灰になるまで恋を』を主宰。 偏屈な紅殻格子と10年に及ぶ愛人関係を続けられる自身もまた偏屈で変わり者。
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