どっちでもいい…美月

どっちでもいい…

だからと言っていい加減な気持ちで、先生に選択肢を委ねているわけではない。

私は他人に厳しく、まして人のいうことを素直に聞ける方ではない。

でも二人で過ごす時間では、先生にあれこれ決めてもらっている。

週末の行先もそうだし、食事のメニュー、お酒の種類、その他もろもろ、殆どのことを先生の意見に従っている。

んっ?従っているというと聞こえがいいけれど…、
先生が決めた方が全てにおいて安心レベルとなることを知っているからお任せしてる。

だからといって先生が日頃からえばり散らしているか?というとそうではなく、
こんな私にも大変気を遣ってくれているのがよくわかるんだよね。

私が見ていない時に、こっそり私のことを観てるし、
寂しい思いをしていると思うと・・・手品師のように一瞬にして笑顔に変えてくれる。

それにね、何かを決めるというのは大変なことで、決断したからには失敗できない責任もあるでしょ(^^ゞ

「私、失敗しないから!」と、目をぱちぱちさせながら言えるのはドラマだからだよねぇ。

最近の男性は女性の意見を尊重し、小さな鞄まで持ってくれる人も増えたけれど、
そういう男性に限って、本音で優しいわけではないことに気づける女性も少なくなったのかもしれないね。

そういう意味では、昔のお父さん、いわゆる亭主関白を通せる男性は素晴らしかったね。

亭主関白とは・・・女に女であることを意識させてくれる男の度量だと思う。

あっ、先生が古い男と言っている訳ではないですよ。

デジタルの良さを兼ね備えながら、アナログを慈しみ味わえる器用な人だと思っています(^_-)-☆

美月

紅殻格子の日記(181)  『野良猫』 第七章

紅殻格子の日記(181)  『野良猫』 第七章

そこに藤野勇樹がいた。
財閥系銀行の独身エリートと言う触れ込みに、参加した女達は色めき立った。

女氏無くして玉の輿に乗る。
男氏無くして玉の汗をかく。

時々職場に現れる信用金庫の行員しか知らない麻美も、メガバンクのエリートがどんな人物なのか、玉の輿に乗るかは別として興味があった。

だがその正体は、ぼんやりとして冴えない中年男だった。
後で聴いたところでは、知り合いから人数合わせで呼び出されたらしいが、近寄る女達を無視して終始憮然とした表情で酒を飲んでいた。

それが世間を馬鹿にしたような態度に見えた麻美は、反抗的な野良猫の野生を蘇らせて血統書つきのペルシャ猫に噛みついた。

「ちょっと、あんた何様のつもりよ。さっきから見ていたら、一人で黙りこくって場の雰囲気をぶち壊しているんじゃない?」

「・・はあ?」

「はあ、じゃないわよ。あんたエリートなんでしょ? だったらもっと周囲に気を遣いなさいよ。ほら、あの娘のグラスが空いているでしょう」

「す、済みません」

勇樹は慌ててワインを持って隣に座る女性に注いだ。

「いい? 実るほど頭を垂れる稲穂かな、と言うでしょう。偉い人ほど謙虚に周囲を気遣わなければいけないのよ」

麻美は事務所の親方から飲み会で説経された話をうろ覚えで語った。

「はあ・・なるほど」

「なるほどじゃないわよ。銀行なんか庶民が汗を流して稼いだお金を集めて、それをまた住宅ローンにして庶民に貸すマッチポンプ高利貸しでしょう?」

「マッチポンプ?」

「エリートはそんなことも知らないの?」

マッチポンプとは、片手のマッチで火をつけて、もう片手のポンプで火を消す、つまり偽善的な自作自演行為を意味する。
これも事務所の親方から聞いた死語だった。

持ち前の酒癖の悪さが更に麻美を凶暴にした。

「あたし等庶民の気持ちがわかりもしないのに、何でもわかっているような高飛車目線は止めなよ」

その席で麻美は滾々と勇樹に説教してやった。
勇樹はそんな麻美を怒ることもなく、メモを取り出しそうに聞き入っていた。

つづく…



逢瀬に向かう車窓から…美月

夏休みも終わり、台風の影響で小雨の降る土曜の朝、電車内の空気にも覇気がないなぁ。

8月は先生の仕事が忙しくて、かわいそうに嫌いな休日出勤までしていた。

今週もどうなるかわからなかったけど、先生の頑張りで東浪見に行けることになった。

私が先生を尊敬する理由の一つに、どんなに仕事が忙しくても、会いたい会いたい病の私のために逢える努力をしてくれるところです。

これってね、簡単そうで難しいことだと思うんだよね。

仕事なんだから仕方ないだろう!と言われたら、返す言葉が見つからない日本人にして、水戸黄門の印籠ほどの効力を使いたがらないのは凄いよね。

二人の時間を大切に思ってもらえて嬉しいけれど、たまには一人のんびりする時間もとってもらいたいなぁ。

先生、公私共に走りっぱなしだからね。

とにかく先生には長生きしてもらわないと、一人で眺めるには九十九里は広すぎるよ。

一人は寂しいと二人になって知ったから、いつまでも二人揃っていたいと思う。

美月

あれから二十年…美月

綾小路きみまろさんの名台詞ではないけれど、ダイアナ元皇太子妃の死から本日8月31日で20年という長い月日が経った。

あの日の衝撃は今も鮮明に覚えている。

ダイアナ妃を巡る幸福と不幸の落差が彼女を悲劇のヒロインとし、光の裏に隠れる影に侵食された人生とは一体どんなものだったのだろうか?と、他人事でありながら、あれこれと想像した記憶が残っている。

当時は子育てに追われる普通の主婦だったけれど(笑)、彼女を不幸にしたチャールズ、そして不倫相手のカミラ夫人に対して、一方的に悪者とする気になれなかったのは何故なのだろうか?

そんなことを今更ながらに思いながら、お昼のワイドショーを見聞きしながら仕事をしていた。

世間では、若く美しいダイアナ妃を捨ててまで、意地悪そうなカミラ夫人に王子たるチャールズが長年に亘り愛を注ぎ続けたのか?疑問だと思う。

カミラ夫人の前夫が「彼女は凄い床上手だ」と発言したけれど、
「君のタンポンになりたい」とチャールズに言わせるほどカミラ夫人は女性として魅力的だったのかなぁ(^^ゞ

まあまあ、床の話となると活字が全面桃色に染まってしまうので少々真面目に考えてみます。

チャールズの顔付きからすると、非常に気難しくて理屈っぽい、それでいて率直で自分に正直な…、所謂、固い人タイプ。

ダイアナ妃は、言いたい事をはっきり言い、行動的で自由を好み、とても人情深い女性だったと思います。

水と油という関係は、若い子同士ならお互いの刺激や成長の糧となるけれど、相手のことを理解はできても許容することはできないよね。

先生が唱える生涯二度結婚説にも言えることですが、熟年ともなると価値観が同じ人でないと一緒には暮らしていけないと思います。

きっと私が思うカミラ夫人というのは、理屈や世間体など関係なく、好きになったら命がけなのだと思う。

チャールズと添い遂げるというのは世界中を敵にまわすようなものだもんね。

それでも彼を守り続けたいと思う彼女の愛が永遠のものであることをチャールズも知っているからこそ、世界一の嫌者夫婦になれたのだと思います(^^♪

ダイアナ妃に憧れる女性が多いと思うけれど、一生に一度くらい、カミラ夫人のような慈愛に満ちた恋をしてみるのもよいかもしれませんね。

えっ?・・・私はダイアナ妃?or それともカミラ夫人?

えへへ、もちろん灰になるまで先生に憑りついて離れませんよ(^_-)-☆

美月

紅殻格子の日記(180)  50,000アクセス達成

紅殻格子の日記(180)  50,000アクセス達成

お陰様で50,000アクセスを達成することができました。

2014年2月から始めて3年半、遅々たるペースではありますが、十数人は毎日訪れてくれる方もあり、こんなものかなと思いつつ大変満足しています。

まあ、正直を言いますと、相互通行のブログであって欲しいですね。

読者の皆様が、炎上するぐらい返信頂ければ有難いところです。

今まで根拠のない返信を潰してきて言えたことではありませんが、私と美月はこうして嘘のないまま現存しています。

決して褒められた人生ではありませんが、13年も一緒に居れば、それなりの修羅場もいろいろと経験してきました。

最近W不倫が世間で問題となっていますが、私は何が悪いのか良くわかりません。

結婚していようがいまいが、人を好きになって何が悪いのでしょうか?

人を好きになれない連中のやっかみだと思います。

くたびれ果てた夫婦なのに、一緒にいなければならない苦痛はお気の毒ですね。

先日も、子供ができない体だとか言って自殺した芸能人の男がいましたね。

そんなことを理由に自殺するのなら、子供のいない夫婦は皆自殺していますよ。

結局、分不相応な結婚をしてしまったため、奥さんに逃げられて、腹いせに自殺した情けない男じゃないんですか?

それも子供ができないなどと、自分の魅力の無さを言い換えて。

全然同情に値しませんよ。

女を幸せに出来ない男なら、黙って一人で暮らしていけばいいじゃないですか。

至らない人間なのですから、女の幸せを願って、迷惑をかけないようにそっと隠棲すればいいじゃないですか。

本当に女々しい男が増えましたね。

こんなことを書いているから返信がないのかなあ・・・

プロフィール

不良老人カップル

Author:不良老人カップル
___________

(♂) 紅殻格子(べんがらごうし)
1962年8月23日生まれ。
某大手企業に勤めながら官能小説を雑誌に発表する兼業作家。ブログ『妄想の座敷牢』を主宰するも、2012年、妻を亡くし、また自身も食道癌に罹り、文筆活動をしばらく停止していた。

(♀) 美月
1962年8月23日生まれ。
3人の子供と夫を持ちながら家業の役員を務める兼業主婦。ブログ『灰になるまで恋を』を主宰。 偏屈な紅殻格子と10年に及ぶ愛人関係を続けられる自身もまた偏屈で変わり者。
___________

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
ご訪問ありがとうございます
現在の閲覧者数:
想い出の引き出し
画像をクリックするとアルバムが開きます
ブログランキング
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR