• 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30

逢瀬に向かう車窓から…美月

年の暮れも迫る車内は、若い人の姿が多く目に止まる。

日頃よりパワフルな中高年達は、嫌々ながらも暦に従い大掃除に励まなくてはいけないんだろうね。

あれれ?おかしいなぁ〜⁇

実は先生と私も大掃除班のリーダーであるべき年の頃となったのだけど、若者以上に遊び呆けている。

出逢いからの月日を数えるのが面倒になっているにも関わらず、逢いたい気持ちは止まることを知らないんだよね。

離れていると不安になるわけではないけれど、一緒にいる時間が心地良くて安らかで明るいことしか浮かばない。

先生は私の太陽なのだと思う。

まあ、紫外線はシミや皺も作るけれど、骨を丈夫にしてくれることでしっかりと地面を踏みしめ歩いていけている。

それにシミだって皺だって、アルバムの写真だと思えば可愛いものでしょ⁈

寒い季節も先生がいるから暖かく迎えることができるし、移りゆく時の流れを切なく思うことも少なくなった。

漠然と持たされてきた命にも、細やかな感動に日々出会い「生きていてよかったなぁ〜」と恥ずかしげもなく思えるようになった。

これも共感できることの素晴らしさを知ったからこそ得られた感情なのだと思う。

共に何かを感じ合うことで心の震えは一人の何倍も大きくなる。

ちょっとした小さな喜びも二人合わせれば、三波春夫のように「ありがとうございますぅ〜」と明るく感謝できるよね。

幸せになりたいのなら、まず幸せを見つけないとなれないものかもしれないなぁ〜。

でも、諦めたら全てはいっしゅんにして砂の海となってしまうから、必ず自分に合った幸せの形があると信じて生きていくしかないだよね。

頭は賢いに越したことはないけれど、心は柔らかくありたいね。

トンネル内の車窓に映る中年女の瞳が野良猫のようにキラリと輝いた。

もうすぐ先生に逢える…なんて素敵な一日なのだろうね。

美月


関連記事

コメント

コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

プロフィール

不良老人カップル

Author:不良老人カップル
___________

(♂) 紅殻格子(べんがらごうし)
1962年8月23日生まれ。
某大手企業に勤めながら官能小説を雑誌に発表する兼業作家。ブログ『妄想の座敷牢』を主宰するも、2012年、妻を亡くし、また自身も食道癌に罹り、文筆活動をしばらく停止していた。

(♀) 美月
1962年8月23日生まれ。
3人の子供と夫を持ちながら家業の役員を務める兼業主婦。ブログ『灰になるまで恋を』を主宰。 偏屈な紅殻格子と10年に及ぶ愛人関係を続けられる自身もまた偏屈で変わり者。
___________

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
ご訪問ありがとうございます
現在の閲覧者数:
想い出の引き出し
画像をクリックするとアルバムが開きます
ブログランキング
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR