無事でよかった…美月

水曜日、先生は食道癌の定期健診のため、今となっては通いなれた病院に行ってきた。

人間ドックで食道癌を見つけてくれた牧山先生のご縁で、内視鏡手術の名医に手術をしてもらってから約5年が経った。

牧山先生とも心が通う間柄となり、患者の信頼が若い医師を育てていくのかもしれないね。

今となっては先生の主治医として君臨する若い医師の未来が明るいものになるといいなぁ・・・。

日々、保険調査で病院を訪問しているけれど、お医者さんの世界は特殊だからね。

同じ病院に勤務していても、ライバル意識の高い医師はいっぱいいて、男の小競り合いというのは女以上に面倒な気がする。

今回の検査も無事クリアすることができてほっとしている。

一般的に言われる5年生存率、再発率をいちよう超えたことにはなるけれど、

癌経験のない人でも50代ともなると体調管理に気を付けなくてはいけない年齢だよね。

私はね・・・先生が無事でとっても嬉しいけれど、

なんだか先生は・・・あまり嬉しくないというか、五年前も死ぬのがそれほど怖くなかったというんだよね。

死を真剣に意識した者でなければ気付けない死生観があるだろうと思う。

私のように、命そのものというよりも、先生だけに執着してしまう者にはわからないだろうけれど、

先生にはいつまでも元気で生きていてほしいと思ってしまう。

どうしても離れたくないんだよね・・・理由なんてないんだよね・・・。

独りぼっちになるのが寂しいからではなく、先生が居ない世界なんて面白くないもんね。

でもね、生きているのに心が死んでしまっている人が多い世の中だから、

本当のところ、あの世とこの世の違いはないのかもしれない。

それなら、どちらの世界であっても、傍にいたいと思ってしまう。

訳のわからない理屈だけど、人を好きになるというのは、少々狂気的なのかもしれないね。

美月

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不良老人カップル

Author:不良老人カップル
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(♂) 紅殻格子(べんがらごうし)
1962年8月23日生まれ。
某大手企業に勤めながら官能小説を雑誌に発表する兼業作家。ブログ『妄想の座敷牢』を主宰するも、2012年、妻を亡くし、また自身も食道癌に罹り、文筆活動をしばらく停止していた。

(♀) 美月
1962年8月23日生まれ。
3人の子供と夫を持ちながら家業の役員を務める兼業主婦。ブログ『灰になるまで恋を』を主宰。 偏屈な紅殻格子と10年に及ぶ愛人関係を続けられる自身もまた偏屈で変わり者。
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