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逢瀬に向かう車窓から…美月

午前中、仕事だったので、午後の一番暑い時間から出動です。

茹だる暑さに外出を控える人もいるのかな?

私はというと、ふやけたお麩と化した人達を尻目に活き活きとしています。

夏生まれだからかな、暑くても夏が好きなんですよねぇ(^^)

夏の夕暮れは、日が沈むまで気持ちに余裕が持てる。

追われるように家路につき、家事をこなす冬とは違って、帰り道、空を見上げる時間があるのは嬉しい。

これも仕事をしているから思うことであって、専業主婦であれば、ほっと一息つける時間を贅沢とは思わないかもしれないよね。

子供の頃、路地裏では大家さんが夕方になれと打ち水をしてくれた。

路地の塀沿いに連なって並べられた植木鉢に目新しい花はなかったけれど、それでも都会のオアシスの役目を十分果たしてくれていた。

開けっ放しの窓から部屋の中を覗くと扇風機がぶうんぶうんと音を立てて回っている。

少しでも涼しく感じるようにと、扇風機の柵に七夕の残りの色紙を細長く切って括りつけられていたなぁ。

夕方になると風鈴の音が鳴り始めるんだよね。

風向きが変わると夕立ちが来るから楽しみでね…背丈より高い塀に跨り雷を待っていた。

大きな落雷、激しい豪雨、心の中に降り積もった灰も一気に流されてしまえばよいと思った。

はっきりとした不満があるわけではなかったけれど、なんか面白くなくてね。

幸せそうな人を見るとモヤモヤっとして、不幸な人を見れば歯痒い気持ちになった。

私はどちらにも含まれていないけれど、決して真ん中の暮らしをしているわけではないこともわかっていた。

子供時代は自分の力ではどうにもならないことばかりだったから早く大人になりたいと思っていた。

大人が自由に見えたのは幻だったけれど、私は過去一度も、あの日に帰りたいと思ったことがない。

そんな叶わない願いに時間を費やせるほど暇な時間なんてなかったのかもしれないなぁ。

今も、先生と遊ぶことに忙しくてね…落ち着いた大人になりきれていないけれど、子供の頃に描いていた人生より楽しいことが沢山見つかった。

子供の頃と変わらず意地悪だけど、最近はね、幸せな人を真っ直ぐに見れるようになったよ。

でも、先生はね、相変わらず私の顔を正面から見ない。

少し斜向かいに、私が見えないうちに、こっそり見ては見てない振りをしてる。

そんなに怖いのかなぁ〜?

どんなにもがいても、もう逃げられないのにね(^-^)

美月

プロフィール

不良老人カップル

Author:不良老人カップル
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(♂) 紅殻格子(べんがらごうし)
1962年8月23日生まれ。
某大手企業に勤めながら官能小説を雑誌に発表する兼業作家。ブログ『妄想の座敷牢』を主宰するも、2012年、妻を亡くし、また自身も食道癌に罹り、文筆活動をしばらく停止していた。

(♀) 美月
1962年8月23日生まれ。
3人の子供と夫を持ちながら家業の役員を務める兼業主婦。ブログ『灰になるまで恋を』を主宰。 偏屈な紅殻格子と10年に及ぶ愛人関係を続けられる自身もまた偏屈で変わり者。
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