紅殻格子の日記(113) 今年も夏が来ました。
紅殻格子の日記(113) 今年も夏が来ました。
真っ青な空に純白の入道雲が湧き立っていたかと思っていたら、急に黒雲が何処からか現れて激しい雨を降らせました。
荒々しさが夏の天気です。
昔、佐賀県に一年住んでいたことがありましたが、関東と比べると天候が荒く、雷雨の夏夜などは怖いぐらいでした。
でも私達は夏が好きです。
二人とも誕生日が昭和37年の8月23日で、夏男と夏女だからかもしれませんね。
今年の夏、誕生日は美月と一緒に会津へ行く予定です。
私立の中学高校に入学した私は、学校の行事で中学一年の時、猪苗代湖へキャンプに行きました。
もう四十年ほど前のことです。
猪苗代湖の湖面から望む磐梯山はとても美しかった。
都会に住む少年は、その雄大なスケールだけで圧倒されてしまったのです。
以来、大学、就職、家庭を持ってからも会津へは頻繁に旅をしました。
高校の卒業式後だったと思いますが、上野駅深夜発の夜行急行に乗って会津へ一人旅しました。
早朝5時頃に会津若松駅に着くのですが、喫茶店も開いていませんし、人影すらほとんど見当たらない時間帯です。
行くところもなく鶴ヶ城へ向かいました。
今も忘れません。
冬の張りつめた冷気の中、鶴ヶ城は凛とそびえて実に美しかった。
そして見知らぬ老人が澄んだ声で漢詩を吟じていました。
会津は身を正すと言う言葉が相応しい歴史の街でした。
今はすっかり観光都市になってしまいましたが、戊辰戦争当時の会津魂が四十年前は確かに感じることができたのです。
凛として己を信じて生きる。
そんな人生に憧れてずっと会津を旅したわけです。
とうとう美月とその会津へ行けることが嬉しい。
あの清々しい世界は失せたかもしれませんが、きっと二人なら何かを見つけることができると信じています。
本当に今から楽しみです。
真っ青な空に純白の入道雲が湧き立っていたかと思っていたら、急に黒雲が何処からか現れて激しい雨を降らせました。
荒々しさが夏の天気です。
昔、佐賀県に一年住んでいたことがありましたが、関東と比べると天候が荒く、雷雨の夏夜などは怖いぐらいでした。
でも私達は夏が好きです。
二人とも誕生日が昭和37年の8月23日で、夏男と夏女だからかもしれませんね。
今年の夏、誕生日は美月と一緒に会津へ行く予定です。
私立の中学高校に入学した私は、学校の行事で中学一年の時、猪苗代湖へキャンプに行きました。
もう四十年ほど前のことです。
猪苗代湖の湖面から望む磐梯山はとても美しかった。
都会に住む少年は、その雄大なスケールだけで圧倒されてしまったのです。
以来、大学、就職、家庭を持ってからも会津へは頻繁に旅をしました。
高校の卒業式後だったと思いますが、上野駅深夜発の夜行急行に乗って会津へ一人旅しました。
早朝5時頃に会津若松駅に着くのですが、喫茶店も開いていませんし、人影すらほとんど見当たらない時間帯です。
行くところもなく鶴ヶ城へ向かいました。
今も忘れません。
冬の張りつめた冷気の中、鶴ヶ城は凛とそびえて実に美しかった。
そして見知らぬ老人が澄んだ声で漢詩を吟じていました。
会津は身を正すと言う言葉が相応しい歴史の街でした。
今はすっかり観光都市になってしまいましたが、戊辰戦争当時の会津魂が四十年前は確かに感じることができたのです。
凛として己を信じて生きる。
そんな人生に憧れてずっと会津を旅したわけです。
とうとう美月とその会津へ行けることが嬉しい。
あの清々しい世界は失せたかもしれませんが、きっと二人なら何かを見つけることができると信じています。
本当に今から楽しみです。
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