お茶目さん…美月

日曜の海は台風の影響により荒れていた。

11階のベランダから見ていても、押し寄せる波の迫力に好奇心が擽られ、危険なことだと知りつつも海へと散歩に出かけることになる。

こんな時はいつも二人の中で暗黙の了解が成立している。

まるで私達の魂は一つなのではないかと思うほどにね(^^)

五分ほど歩くと海岸に着く…。

それでも待ちきれなくて傘を取り出し踊り出す先生の姿に灰色の空も明るく見える。

きっとテレビの台風中継を観ていて、俺の方が上手に飛ばされると思っていたのだろうなぁ(^^ゞ

台風1

まるで雨に唄えばのワンシーンのような軽やかな先生のポーズに恋心をくすぐられる。

同じ人に何度恋をしてもいいよね。

台風2

こちらは、本気で強風に飛ばされているんだけど(^^ゞ、笑顔はそのまま、とっても楽しそうな先生です。

先生が楽しそうだと私まで楽しくなるのだから、

「俺はお前を楽しませる為にいるわけではない…」という台詞は少々おかしな気がする。

だって私より先に楽しそうな先生がいるから、私まで楽しくなってしまうんだもんね。

だからね、先生が消えてしまったら、何の躊躇いもなく私の笑い声も消えてなくなる。

私はそれでいいと思っているし、それを幸福の代償だとは思わない・・・。

人は幸せの後に不幸が訪れると予想している。

それが一般的には「死」ということになるのだけれど、幸福の終着駅は果たして死後の世界なのかと考える。

その答えは今は浮かんでこないけれど、いつか死を間近に感じた時、自然と見えてくるものなのかもしれないね。

だから今ある気持ちを大切に、私がどれほど先生のことを好きか書き続けたいと思っている。

出会いの頃より穏やかではあるけれど、あの頃の何倍も空は高なり、海は深まり、二人の世界が広がった。

世の中の殆んどの物が先生と結びつき、想い出も大小様々でバラエティーに富んでいる。

もうそろそろ「愛してる、愛してる、愛してる」と連呼してもいいかなぁ・・・???

「お前の愛とは何か?答えてみなさい…」と、先生に問われる年齢ではなくなったかなぁ(^^♪

追伸…台風が来たら自宅で待機し、決して外には出ないでください。
     傘で遊ぶのは大変危険ですので、良い子は真似しないように・・・(^_-)-☆

美月

逢瀬に向かう車窓から…美月

三連休中日、初秋を楽しみたいところだけど、あいにくの台風予報に車内の空気も湿っています。

今回は日曜、月曜を東浪見で過ごしますが、晴れた日に海の豊かさを知り、悪天候ともなると自然の脅威を感じます。

高層階のベランダから眺める海は地平線まで繋がり、エスカレーターのように次から次へと波が作り出され、岸へと向かって送られてくる様に過去と未来を映してみれば、人間の一生など儚いものだと思ってしまう。

それでいて海より深い人生が一人一人に与えられているかと思うと、人間の重さを感じます。

先生は若い頃、九十九里に魅せられ多くのことを教えられたといいます。

九十九里に初めて連れて行ってもらった日、灰色の海を見つめる先生の背中に、私は九十九里を重ねて見ていました。

同じ日に生まれた二人ですが、出逢うまでの道のりはあまりにかけ離れていて、私は初めて人と自分を比べて恥ずかしい思いをしました。

ゆらり揺れる田舎道を走る帰りのバスの中、私は先生の隣に座っているのが申し訳なくなりました。

私の語る過去に意味などなく、何一つ感動を与えられるものなどないことに気づけば、同じ時間を生きることなどできないでしょうね。

先生が九十九里に女性を連れて行くと別れると言った理由がわかったようが気がしました。

でも、先生と離れたくない、しがみついてでも一緒にいたいと思いました。

出逢いの偶然に執着するつもりはありませんが、人を好きになるのに理屈なんて通用しないんですね。

好きな人のことは、何があっても好きでいいんですよね(^^)

そう思ったら私は恋愛を履き違えていたことを知りました。

もちろん、こんな気持ちになれたのも先生の存在が示す暗示によるものだと思っていますが、私に読めるところはこの程度です。

最近、流行りの不倫会見に、「男女関係はありません」と、喋る口が違えど言葉は一人歩きしています。

私にはその言葉の意味の方が重く、体の関係ならお金でも手に入るけれど、「お互いが本音で理解し合っている関係です」と言われたら、他人が割り込む隙間が見つかりません。

お互いの正直な心が通い合うからこそ継続される関係以上に強い絆などないでしょうね。

ここまで考えて発せられた言葉が、幾つ世の中に流通したか数えることはできませんが…(汗)、私にとって先生は唯一無二の存在であることは間違いありません。

まあ、こんな言い方をするから人にめんどくさがられるのはわかっているのですが、今更、この歳になって変えられないのは性格と食の好みだと思っているのでお許しくださいね。

さて、目指す駅が見えてきました。

家族の皆さんにとっても、今日という日が穏やかでありますように…

美月╰(*´︶`*)╯♡

逢瀬に向かう車窓から…美月

夏の秋の境ともなると、袖の長さも様々で、一体何処の国にいるのかわからなくなる。

同じ人種でありながら、こうも体感温度が違うのは不思議だね。

隣に座るおじさんは、(おじさんと呼ぶけどほぼ同世代かな?)エアコンの風が当たっているのか、寒さ堪えて体を小さくしながら無理に寝ている。

でも、目の前のおじいさんは、年の頃は八十手前かな?今にも一塁に牽制球を投げそうな勢いをアディダスキャップのツバが物語っている。

みんな違って みんないい

と、金子みすゞが言っているけど、何もないのが良いと言っているわけではないよね。

最近、私にできることはなんだろうと考えている。

先生のように仕事ができるわけでもないし、特別、社会に必要とされているわけでもない。

それとなく生きてはいるけれど、充実した大変さを経験したことがないかもしれない。

55歳の誕生日を過ぎたらなんとなく気が抜けてしまって、幸せだった日々を回想しては感謝ばかりしてる。

宗教的に言えば魂が浄化している状態で、決して悪いことではなく、むしろ良人になりつつあるのかもしれない。

私に限らず、一生懸命生きることを忘れている日本人は多いと思う。

屋根の上で烏が鳴いても死を意識しなくなった現代、でもね、烏は今でも死の匂いを嗅ぎつけて息が止まるのをじっと待っているという。

そんなお伽話のような話を訪問先でよく聞くし、先日、先生からも愛犬ボコを亡くした時の話として教えてくれた。

うんうん、やるなぁ〜烏(^^)

人から忌み嫌われる烏だけど、その生命力の強さは真似したいと思ったし、奴らの賢さは時代に合わせて進化してるよね。

白より黒であれと言ったのは、確か…父だったかな(^ー^)

人の色に染まることなくという意味だと思うけど、そんな親に育てられたから結婚生活に失敗したんだろうなぁ〜(^_^)

あなたの色に染まりたい…と言ったら、大抵の男性は優しく抱きしめてくれると思うけど、先生と私は似た色を持ち合わせているので違う色にはなれないだろうね。

最近、思うこと…

先生のことが大好きなのって、実は私は私のことが好きなのかもしれないということ。

子供の頃は、人に理解されない自分のことが嫌いだったけど、先生と出会えて自分のことを好きになれてよかった。

美月

追伸…

間接的ではありますが、先生と私が似ているということは…

先生も…〇〇〇〇となるのでしょうね(^^)

〇〇〇〇にはお好きな言葉を当てはめてお楽しみくださいね(^ω^)

どっちでもいい…美月

どっちでもいい…

だからと言っていい加減な気持ちで、先生に選択肢を委ねているわけではない。

私は他人に厳しく、まして人のいうことを素直に聞ける方ではない。

でも二人で過ごす時間では、先生にあれこれ決めてもらっている。

週末の行先もそうだし、食事のメニュー、お酒の種類、その他もろもろ、殆どのことを先生の意見に従っている。

んっ?従っているというと聞こえがいいけれど…、
先生が決めた方が全てにおいて安心レベルとなることを知っているからお任せしてる。

だからといって先生が日頃からえばり散らしているか?というとそうではなく、
こんな私にも大変気を遣ってくれているのがよくわかるんだよね。

私が見ていない時に、こっそり私のことを観てるし、
寂しい思いをしていると思うと・・・手品師のように一瞬にして笑顔に変えてくれる。

それにね、何かを決めるというのは大変なことで、決断したからには失敗できない責任もあるでしょ(^^ゞ

「私、失敗しないから!」と、目をぱちぱちさせながら言えるのはドラマだからだよねぇ。

最近の男性は女性の意見を尊重し、小さな鞄まで持ってくれる人も増えたけれど、
そういう男性に限って、本音で優しいわけではないことに気づける女性も少なくなったのかもしれないね。

そういう意味では、昔のお父さん、いわゆる亭主関白を通せる男性は素晴らしかったね。

亭主関白とは・・・女に女であることを意識させてくれる男の度量だと思う。

あっ、先生が古い男と言っている訳ではないですよ。

デジタルの良さを兼ね備えながら、アナログを慈しみ味わえる器用な人だと思っています(^_-)-☆

美月

逢瀬に向かう車窓から…美月

夏休みも終わり、台風の影響で小雨の降る土曜の朝、電車内の空気にも覇気がないなぁ。

8月は先生の仕事が忙しくて、かわいそうに嫌いな休日出勤までしていた。

今週もどうなるかわからなかったけど、先生の頑張りで東浪見に行けることになった。

私が先生を尊敬する理由の一つに、どんなに仕事が忙しくても、会いたい会いたい病の私のために逢える努力をしてくれるところです。

これってね、簡単そうで難しいことだと思うんだよね。

仕事なんだから仕方ないだろう!と言われたら、返す言葉が見つからない日本人にして、水戸黄門の印籠ほどの効力を使いたがらないのは凄いよね。

二人の時間を大切に思ってもらえて嬉しいけれど、たまには一人のんびりする時間もとってもらいたいなぁ。

先生、公私共に走りっぱなしだからね。

とにかく先生には長生きしてもらわないと、一人で眺めるには九十九里は広すぎるよ。

一人は寂しいと二人になって知ったから、いつまでも二人揃っていたいと思う。

美月
プロフィール

不良老人カップル

Author:不良老人カップル
___________

(♂) 紅殻格子(べんがらごうし)
1962年8月23日生まれ。
某大手企業に勤めながら官能小説を雑誌に発表する兼業作家。ブログ『妄想の座敷牢』を主宰するも、2012年、妻を亡くし、また自身も食道癌に罹り、文筆活動をしばらく停止していた。

(♀) 美月
1962年8月23日生まれ。
3人の子供と夫を持ちながら家業の役員を務める兼業主婦。ブログ『灰になるまで恋を』を主宰。 偏屈な紅殻格子と10年に及ぶ愛人関係を続けられる自身もまた偏屈で変わり者。
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