読者の皆様へ  (紅殻格子)

読者の皆様へ(紅殻格子)

ブログをリニュアルしました。
新しく『黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月』というタイトルで内容を一新します。

今までは、私、紅殻格子の『妄想の座敷牢』と愛人美月の『灰になるまで恋を』の二つを別々に主宰していましたが、年を経てお互いの状況が変わり、二人で一緒に居る時間が多くなり共通体験が増えてきました。

ならばこれからは二人で生きていく様を一つのブログを綴っていこうと考えた次第です。
(従来のブログは更新しませんが残してリンクしておきます)

この新しいブログのテーマは不良老人の生き様です。
私達は決して世間から褒められる生き方をしていません。

お互いに家庭がありながら、愛人関係を10年にわたって続けてきました。
しかし私達は籠の鳥になれない情熱に突き動かされてきたのも事実です。

それが若いうちなら未だしも、50歳を過ぎた今でも、二人で一緒なら何でも好きなことができるのです。
否、50歳を過ぎたからこそ、私達は籠を飛び出して自由な大空へ羽ばたけるのだと思います。

もう残りの人生は好きなことだけして生きていこう。

癌に侵されて死を見つめた私は、敢えて子供や親族、友人から不良老人と呼ばれても、しがらみを捨てて美月と自由を謳歌すべきだと改めて決意したのです。

真っ赤なスカイラインに乗り、五十の手習いで馬に乗り、愛人の美月にも一日二回乗り・・

おそらくエロも含めて皆様の嘲笑をかいながら、黄昏時に至った人生を、これから幸福の満月へと膨らむ三日月に喩えつつ、二人で好き勝手に残していきたいと思います。

妄想の座敷牢6
「妄想の座敷牢」

image3.jpg 
「灰になるまで恋を…」

暑い暑い…美月

七月も半ばを過ぎると、さすがに暑さも増してくるよね。

毎日、車に乗って仕事をしているけど、炎天下で働く人は本当に大変だと思う。

今日、昔の仕事仲間が汗びっしょりで働く姿を遠くから見た。

あまりに暑くて声をかける気にもならなかったけど、私も二年前まで出来ていたんだけどね・・・。

だけど、今さら肉体労働は出来ないなぁ(^^;)

昔も今も、暑さ、寒さが厳しい折には、先生が心配してくれる。

強風、雷、気候に合わせて、かけられる言葉は違っても、

暑くてヘトヘトになっても、寒さで手が悴んでも、先生の言葉で私は息を吹き返す。

本当にありがたいと思っています。

美月

紅殻格子の日記(171)  夕涼み

紅殻格子の日記(171)  夕涼み

猛暑が続く日中ですが、夕暮れになると少し涼やかな風に変わります。

窓を開けて暮れゆく空を一時間ほど眺めていました。

照明もテレビも消して、ただぼんやりと夜の帳が下りるまで。

考えてみると、ぼんやりと何もせずに過ごすことなどなくなってしまいましたね。

昭和の時代にはエアコンもなかったので、縁台に腰掛けてよく夕涼みをしたものです。

熱いアスファルトに打ち水をすると、独特の夏の匂いが路地裏に広がります。

板塀に這わせた朝顔の蕾が愛らしい。

団扇で煽ぎながら飲む冷たい麦茶は香ばしくて美味しかった。

たまには近所のおばさんが西瓜を切って持ってきてくれたりしたものです。

そんな昔に思いを馳せながら行く雲を目で追っていました。

そんな私を猫が不思議そうな顔でじっと見ています。

贅沢な時間です。

何もしないことが実は最も人生で豊かな行為なのかもしれません。

忙中閑有り。

情報が氾濫する現代社会ですが、休みの日ぐらい何もしない時間をつくりましょう。

227.jpg

逢瀬に向かう車窓から…美月

連休初日ともなると、若い人達が車内に彩りを添えています。

混み合いながらも、いつもの土曜日より静かに感じるのは、若者の方が車内マナーができているということでしょうかね(^^)

イヤホンから音が漏れて気付かぬ若者を注意する年配者もいますが、どうでもよい話で集団的騒音を出している自分達のことが理解できないのは如何なものかと…???

余談ではありますが、子供達が言うことを聞かない悪い子になりかかると、私は決まって…

よし、グレるならグレてみろ!

そんなことしたら、必ず呆けてやるからなっ!!!

…と、優しく優しく窘めます。

すると、子供達は素直に悪かったことを認め、和解が成立します。

子育てにお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度試してみてはいかがでしょうかね(^-^)

さて…今週は大好きな東浪見で過ごします。

先週の日曜日はほおずき市に連れて行ってもらいました。

浅草寺から流れて上野に向かうと、カッパ橋商店街では七夕祭りが開催されていました。

炎天下の中、ビールを飲みながら街を歩くのは危険です。

それでも休日の暑さは自らの意思で試練に立ち向かうため笑顔もでますね。

その後、失われた塩分を先生の肌に吸い付き補助すれば、夜も元気に酒盛りできました。

それも、最近ハマっている串揚げ屋のハシゴをしてしまうのですから、中高年からの子供がえりは大学生のノリより達が悪い⁈

田中屋、串あげでんがな、どちらが美味しかったかというと、チェーン店であっても各店により油の状態なども変わってくるので、「やっぱり、最初に横須賀で食べた串あげが美味しいね!」となりました。

二軒食べ比べておきながら、場外から結論を持ってくるあたり、ホント自由だなぁ〜。

でも、この自由さが私達の絆であり、いざ何かあっても発想の転換さえできれば、everythingオーケーです。

7月も半ばとなり、私の大好きな夏が来ました。

都会遊びも楽しいけれど、せっかくの夏なので、海の家でのんびりビールを飲みながら夕暮れ時を楽しみたいと思っています。

夏の夕陽の美しさを二人で愛でる幸せが、この世への執着であり、生きる喜びでもあります。

えへへ、大袈裟だと思うでしょ…。

でも秋を受け入れるまでの私の心の葛藤を知れば、オレンジ色の夕陽の切なさに先生を重ねては泣きたくなる思いをわかってもらえるかな⁈

いつまでも沈むことなく、傍にいてほしいと思う。

いつまでも、いつの時も…。

美月

紅殻格子の日記(170)  『野良猫』 第五章

紅殻格子の日記(170)  『野良猫』 第五章

麻美が自宅のマンションに着くと、珍しく夫の藤野勇樹が既に帰宅していた。

勇樹は三十七歳、財閥系銀行の本店営業部で上席調査役を務めている。

「遅かったじゃないか」

「うん、昔の女友達と久しぶりに女子会で盛り上がってね。もう夕食は済ませたの?」

「ああ、帰る途中、駅前の立ち食い蕎麦屋で済ませてきた」

「ごめんなさい」

「構わないよ。明日は取引先で資金調達のコンペがあるから、書斎に籠ってプレゼンの練習をしなければならない」

「・・そう」

「お前も疲れただろうから早く寝なさい」

そう言うと勇樹は、自分の寝室兼書斎のドアをバタンと閉めた。

夫婦の関係は冷え切っていた。

過労死しないのが不思議なほど、勇樹の帰宅は毎晩十一時を過ぎていた。
たまに早く帰っても話すのは仕事のことばかりで、今夜のようにテレビも碌に観ず、書斎に籠ってしまうことが多かった。

勿論、休日は得意先のゴルフ接待。

エリート銀行員と一緒になった宿命と言えばそれまでだが、贅沢な生活ができる賃金も立派なマンションも、寂しさの代償としては酷くみすぼらしく思えた。

これで子供でもいれば気も紛れるのだろうが、仕事で疲れているのか最近は寝室を共にすることもない。

(何でこんな男と結婚したのだろう?)

メガバンクのエリートで出世街道を突っ走る勇樹と、工務店の事務員として働いていた麻美とでは、そもそも出逢ってしまったこと自体が不幸だったのかもしれない。

東京大学を卒業した勇樹とグレて高校を中退した麻美との間には、普段道ですれ違っても接触できないように、生い立ちと言う境界がお互いを守っているはずだった。

ところが出逢った刹那、麻美は不幸になることを知りつつ、目に見えぬ深い境界線を愚かにも踏み越えてしまったのだった。

つづく…
プロフィール

不良老人カップル

Author:不良老人カップル
___________

(♂) 紅殻格子(べんがらごうし)
1962年8月23日生まれ。
某大手企業に勤めながら官能小説を雑誌に発表する兼業作家。ブログ『妄想の座敷牢』を主宰するも、2012年、妻を亡くし、また自身も食道癌に罹り、文筆活動をしばらく停止していた。

(♀) 美月
1962年8月23日生まれ。
3人の子供と夫を持ちながら家業の役員を務める兼業主婦。ブログ『灰になるまで恋を』を主宰。 偏屈な紅殻格子と10年に及ぶ愛人関係を続けられる自身もまた偏屈で変わり者。
___________

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
ご訪問ありがとうございます
現在の閲覧者数:
想い出の引き出し
画像をクリックするとアルバムが開きます
ブログランキング
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR